Episode No.2786(20070726)
プロの勘どころ

はじめて仕事をお願いした人は
非常にのいい人で助かった。

こちらからの漠然とした注文に
カタチで答えてくれた。

プロの仕事だと思う。

しかし・・・こちらとて、
ただ漠然とした話をしたつもりはない。

仕事の内容について
バックボーンを説明するところから
作業ははじまった。

そうしたバックボーンから
相手が何を望んでいるのかを
感じ取ることができる
・・・というのがプロの仕事だと思う。

逆に具体的な注文がわからない時には、
仕事の背景について、
こと細かに聞き取るところから
仕事がはじまる。

プロでも迷うことはある。

目の前に標識がない時、
進むべき方向を知る方法はひとつしかない。
広範囲な地図を見ることだ。

背景を知るのには
・・・そういう意味がある。

ただ「次は右」その「次は左」
・・・なんて指図だけしていたのでは
タクシーの運ちゃんも、
的確なアクセルワークはできないはずだ。

仕事をするのがプロであれば、
どんな素人相手であっても心得たもので、
必ずカタチにはしてくれるだろう。

ただし・・・
自分で出来るはずの何の準備もなく
いきなり頼んだりしたら
・・・その分、高くつくよ。
時間もかかるから、ね。

金か時間か・・・
どちらかが通常より余分にないと、
新しいことはカタチにできない。

おまけに、
他人に伝える能力もないというのに、
ないないずくしでお願いするのは、
プロでも素人でもなく
・・・ただの、わがままだ。