Episode No.2674(20070317)
タクシープレイヤー

珍しくタクシーに乗った。
終電がなくなっちゃった。

せっかく高い金を払って乗ったのだから、
少しでも元を取ろうと運ちゃんに話しかけてみる。

珍しい話しでも聞けたら、
ちょっとは得した気分になるでしょ?

個人タクシーで運転手さんは72歳。
・・・幸い話し好きだった。

幼い頃・・・
田舎にギターを持っている青年がいて、
そのギターにすごく憧れていたそうだ。

55歳になって初めて、
その憧れを実現しようとギターを買った。

奥さんに猛反対されながら・・・

もちろん
演奏できるようになるために
教室にも通った。

奥さんに猛反対されながら・・・

18番は「影を慕いて」。

タクシーの中のBGMも、
もちろんギターメロディ特集。

アコースチックの昭和歌謡を聴きながら
運ちゃんの話は続く。

今持っているギターの数は、
なんと50本以上もあるという。

一番高いのは1本200万円。

最初の頃は結構騙されて、
20万くらいのギターを
120万も出して買わされたこともあるとか。

スペインまで
ギターの買い出しに行くにとどまらず・・・
木材を削り出し、自分でギター作るのも趣味。

助手席には自作のギターが乗っている。

5万台あるタクシーの中でも
 自分の手作りのギターを積んで
 走っているのは私だけ」
・・・と自慢気に微笑む。

まぁ、今夜は・・・
こういうオジさんに出会えたから
タクシーで散在したのも良しとする、か。