Episode No.2533(20061004)
売り込み

今日は、ちょっと一昨日の続き・・・。

どんなに優れた商品でも、
そういう商品があるんだ
・・・ということが知られない限り、
売れるはずもない。

そこで
広告やPRが必要になってくるわけだけど・・・。

広告を作る時に一番必要なことは何なのか?

その商品の優れた特長は、
もちろんアピールしなければならないのだが、
広告の作り手や売り手が
本当に知っておかなければならないのは
・・・商品の弱点。

平たく言ってしまえば・・・
弱点をいかに弱点だとは思わせないようにするか。
あるいは弱点について・・・
いかに、取るに足らないことだと思ってもらえるかが、
商品を納得して購入してもらえるかどうかの鍵になる。

例えばTVコマーシュルをしていて
誰でもが知っている商品であれば・・・
♪TVでもお馴染みの
〜となる。

一方、TVコマーシャルなどする予算など
一切ない商品であれば・・・
♪余計な宣伝費をかけず開発に重点を置きました
〜なんてことになる。

わずか5%しか使われていないものは、
♪こだわりの5%の人たちだけが使う限定
〜と言えばいいし、
人での都合で対面販売できない商品については、
♪わずらわしさがありません
〜とも言えるわけで。

中には詐欺まがいのものも多いけど、
方便を操るのが広告屋の仕事とも言える。

大手の広告代理店が
長い間同じクライアントを離さないでいられるのも、
仕事内容の良さに加えて、
弱点を知りすぎて敵に回せなくなったからだろう。

さて、広告の仕事なんかしていなくても・・・
いつかどこかで必ず
自分を売り込まなければならない時はある。

その時、
自分の欠点を知らないままでいたり、
隠そうとしてばかりいると
・・・必ず売り込みに失敗する。
・・・もしくは契約を途中で切られる。

野球チームでレギュラーになるのも売り込みだし、
プロポーズだって人生をかけた売り込み。

自分の意見を採用してほしい時は、
意見という商品を売り込んでいると同じだよ。