Episode No.2081(20050423)
置き換えて考える

昨日の話の続きだけど・・・

理想とか、本能とか
・・・っていう言葉は
明治に入ってから作られたんだってね。

西洋文化がドドーッと流れ込んできて、
翻訳がさかんに行われるようになって、
日本語に見合う言葉がなくて
新しい言葉が、どんどん生まれていった。

言葉は文化・・・というけれど、
新しい情報を
自国の言葉に置き換えるという
翻訳という作業が
文化にとっては大変重要だったという。

日本だけでなく
当時は世界中のあちこちの国に
近代化した西洋の情報が駆けめぐったけど、
例えばインドでは・・・
英語の文化を英語で学ぼうとした。
一見、いいことのように思えるけれど、
結果として・・・
現在、インドでは公用語が
ほとんど英語になってしまっているらしい。

よく、日本人は・・・
新しい技術を取り入れて
日本版にカスタマイズするのが上手い
・・・と言われるけど
そのポイントは翻訳文化にあったようだ。

気候風土が違う国で
新しい情報を活かすためには
その土地に合ったアレンジが必要だ。

そのまんまだったら・・・
何の工夫もいらないからね。

置き換えて考えられるためには、
そのことについて
相当理解していなければならない。

こんな話もあった。

中国では鉄道を走らせるために
機関車をまるごと輸入したが・・・
日本では・・・
機関車を作る技術を躍起になって吸収した。

さて、現代の日本人は・・・?


参考資料:さすがNHKはいい番組をやるなぁ・・・でも、受信料については疑問だけど