Episode No.2080(20050422)
造りながら壊す

このところ放出ばかりしているので
ちょっと充電を試みようと・・・
とりあえずテレビを見る。
撮り貯めしてあったNHKスペシャルとか。

時代の分岐点でいる今こそ
明治の近代化の時代の感性を見直そう
・・・という番組があった。

100年くらい前に撮影された
昔の写真を眺めるのが好きなので
撮ってあったんだけど・・・
仕事が忙しい時には何を見ても
今抱えている仕事に結びつけて見てしまう。

それでも・・・
違った方向から今の仕事を考えられるから
いいんだけど、ね。

武士という職業がなくなった
明治という時代。

はたして武士は何になったのか?

もちろん、全員が
割腹自決をしたわけではない。

そもそも天下泰平の世では
武士とはいえ刀を抜く場面など
・・・まず、なかった。

官僚となった武士は
そのまま自治体の会計になった。

何もない野原に家を建てるのは
大変な作業だが・・・
なまじ古屋が建っていて
何人も人が住んでいたら、
そこに新しい建物を建てるのは
もっと大変だ。

何かがなくす時には、
必ず何か新しいものを
生み出さなければならない。

それが同時にできないと・・・
家を奪われた連中の抵抗にあい、
力を持って制し、
最後は焼き討ちにしたところで、
黒こげになった野原を眺めながら
こちらもエネルギーを使い果たし、
肝心の新しい家は
建てられないことになってしまう。


参考資料:概念だけでは成功しない。感心なのは進め方。