Episode No.1570(20030905)
無駄を計算に…入れられるか?

何が楽しいといって・・・
仕事や生活のためには直接関係のない
無駄なことをすることほど
楽しいことはない。

そこには何の責任もないから
・・・実に気楽なものだ。

それに・・・
意外にも、そうした無駄の中から
新しいものが生まれるくるケースは多い。

例えば、無駄話の中から
新しい仕事の企画ができるなんてことは
日常茶飯事。

ただし・・・
奇蹟を計算に入れず、
疲れを計算に入れて、
仮に失敗があっても・・・
取り戻せるだけの時間的余裕をもって、
見返りなど考える暇もないほど、
内容に集中した姿勢で
仕事をこなしたうえでなければ、
とても無駄話など
客先に聞いてはもらえない。

つまり・・・
新しいことをやりたければ
今抱えている課題をクリアしなきゃダメ
・・・ってことなんだよ、な。

そして・・・
無駄話から生まれる新しい挑戦には、
これまでの経験など捨てて
かからなければならない。

ひとりでいると・・・
つい、昼飯も食わぬまま
晩飯の時間になっていたりすることがある。

そういう時はそういう時で
臨機応変にやるのもいいと思うけど・・・
腹を空かした子供が近くにいたら
絶対にそんなことはできないものだ。

最近・・・
子供たちにもよく言って聞かせるんだよな。

1年生の次は2年生、
いきなり3年生にはなれないだろう?
・・・ってね。

自分は臨機応変なつもりでいても
世間がそれを認めてくれるかどうかは別問題。

無駄を楽しみたかったら・・・
とっとと片づけるに限る。

「幸福の秘訣は、
 自分がやりたいことをするのではなく、
 自分がやるべきことを
 好きになることだ」
・・・ジェームズ・パリー


参考資料:「カーネギー名言集」ドロシー・カーネギー=編 神島康=訳 創元社=刊