Episode No.1279(20020930):アテにならない力

もっと若い時には、あまり感じなかったけど
ある程度の歳になって
ある程度の歳の人を見ると
つくづく・・・
"火事場の馬鹿力"なんてアテにならないな、と思う。

"いざ"となれば・・・なんて言ったって
結局、いつが"いざ"だったのかわからないような人に限って
"火事場の馬鹿力"を口にしたりする。

第一・・・
火事を起こしてからじゃ、もう遅いんだ。

長いこと生きていれば
思わぬアクシデントに見舞われることだって
一度や二度はある。

けれど・・・
よほどの天変地異でない限り。
思いもよらぬことは
思いの行き届かなかったこと。

同じ柱に何度も頭をぶつけている人の話は
いかに教訓になろうとも・・・
真剣に耳を傾ける人は少ないだろう。

成功した人は
成功するまで失敗を繰り返した人で
決して失敗しなかった人じゃない。

そして・・・
成功するまで繰り返された失敗は
絶対、同じ失敗ではないはずだ。

"火事場の馬鹿力"というのはあるかも知れない。
だけど、それは・・・アテにならない力。
宝クジが当たる、くらいに考えて
ちょうどいいんじゃないかな。

いつか宝クジが当たりますから、お金を貸してください。
・・・なんて言ったって
誰も貸してくれないよ、ね。


参考資料:長いミーティング