Episode No.1221(20020724):立派にやってるか?

「立派で<あること>や
 立派なことを<すること>より、
 立派に<見えること>のほうが
 大切になってしまってもいます」

今日も、先日買った本から・・・
タイトルは『正しければ、それでいいの?』
思わずドキッとして、つい手にとってしまった。

経営コンサルタントで
南カリフォルニア大学の名誉教授と
同じく経営コンサルタントで
南カリフォルニア大学の講師の共著。

前半は或る企業に起こった騒動を
大人の絵本風に描いていて・・・
冒頭の言葉は、その一節。

正しければ、それでいいの?
・・・と投げかけられると
本当は間違っているかも知れない、と自分を疑う。

何が正しいかは、立場によって異なるんだけれど
もし身近な人にこんな投げかけをされたとしたら、
それで正しいつもりなの?
と、言われているのと同じ。

確かに、正しければそれで通るほど
・・・世の中は甘くない。

正しいことが立派なこと・・・
そう考えるのは容易いが
本当に立派な行いというのは・・・
正しいことも、
場合によっては間違っていることでさえ
超越したスケールを感じるんだよね。

誰かを好きになる時は・・・
決して他人に納得できる理由があるから
好きになるんじゃないもんねぇ。

立派に見えることだけ考えているというのは
見栄えはいいけど、本当は好きでもない相手と
無理矢理、腕を組んで歩いて見せるようなものだよ。

真っ先に自分に嫌気がさしてしまいそうだ、な。


参考資料:「正しければ、それでいいの?」ウォレン・H・シュミット/BJギャラガー=著 野津智子=訳 ダイヤモンド社=刊