Episode No.1212(20020713):モラルが漏れる

平和ボケ・・・
最近、あんまり聞かなくなつた言葉だけど
そんな言葉が、もう当たり前になってしまうほど
平和ボケしちゃってるのかも知れないな。

役所の不祥事は続くし・・・
問題視される食品工場や医療現場もあいかわらず多い。

消費者やマスコミが過敏になり過ぎてる・・・
そんな見方もなくはないけど
聞けば「えっ! そんなことしてたの?」という内容ばかり。

「実体は"普通のこと"によって支えられている」
・・・草柳大蔵

自分にとって、自分は常に特別な存在だけど・・・
自分がやっていることが特別なことで
それさえしていれば普通でいなくてもいい
・・・なんてことは、ないよね。

個性は決してモラルを超えたものではないはずだ。

何から何まで行き届いていて・・・
よほどのことがない限り食うだけなら困らない
いい世の中だからって・・・
モラルなしで生き延びることができるワケじゃない。

住み良い社会を実現するために
さまざまな法整備が行われているけど・・・
それは、できない人が多い証拠。

本当は・・・
法律がきわめて少ない国、
特別な社則なんかなくても
みんなが生き生き仕事をしている会社の方が
いい社会なんじゃないかな。

無論、人がたくさん集まると
なかなかそうはいかないだろうけど・・・
何百人、何万人集まったって
しょせんは個人の集合体なんだから、さ。


参考資料:「ことばの切れ味」秋庭道博=著 東洋経済=刊