Episode No.1200(20020629):心のエンジンをまわせ
急いだ先に何があるのか・・・
それは、わからない。
急いだところで結果は同じ。
・・そうかも知れない。
でも、少なくとも私や私の会社は・・・
急ぐことが今のスタイルで、早いことが取り柄になってる。
田中角栄の言葉だったか・・・
本田宗一郎の言葉だったか・・・
「小さなエンジンが
速くまわらなきゃならないのは
大きなエンジンほど力が出せないからだ」
・・・という意味の言葉があった。
確かにそうだ。
サッカーの試合だって
体の大きな選手に勝る働きを見せる小さな選手は
・・・動きが速い。
少し離れた木の上に・・・
何か果実がなっていたとする。
絶対に手に入れたいと思ったが・・・
同じようにその実をほしがる背の高い奴がいるとする。
そいつは、ゆっくり木に向かって歩き出した。
自分も同じように歩いていたら・・・
向こうの方が歩幅が広いから、間違いなく遅れをとる。
少し小走りくらいじゃダメだ。
背の高い奴は、すっと手を伸ばせば木の実に届くが
自分は届かない。
木によじ登る時間も稼がなきゃならない。
こういう状況になった時、
背の高い奴を見て、自分が木に向かうことをやめちゃうのは
賢明と言えるのかな?
周囲の状況や・・・
本当は誰も見たことのない未来の予測に基づいて
自分が本当にやろうとしたことを
あっさりあきらめてしまうような人なら・・・
ワールドカップを見て感動はしなかったでしょう?
もし感動できたなら・・・
感動と言わないまでも心を動かされたのなら・・・
自分だって動かせる。
自分が勝てる速度は・・・あるよ。
問題は、そこまでエンジンをまわせるかどうか・・・!