Episode No.1144(20020425):人生を楽しく演じきれるか?

今日も時間がないので、
また『ロッキー』関連の話でご勘弁願いたい。

低予算のため・・・
無名俳優どころか
役者でもないスタローンの父親まで
エキストラに駆り出していた、この映画で・・・
唯一、ベテラン俳優として知られていたのが
ロッキーのトレーナー、ミッキー役のバージェス・メレディス。

メレディスはイギリス出身。
25年前の『ロッキー』で、あの年齢だから
すでに故人だが・・・
私生活では、ミッキーとは正反対のシャレた紳士で
女性に、よくモテた・・・らしい。

ちなみに・・・
チャップリンの3人目の妻で
『モダンタイムス』や『独裁者』でヒロインを演じた
ポーレット・ゴダート
チャップリンと離婚後、バージェス・メレディスと再婚している。
・・・また、その後、別れたようだけど。

この名優の役づくりには
『ロッキー』の出演者たちは一同に目をみはった。

役が決まって、ミーティングに出てくる度に・・・
目つきは変わり、口はゆがみ、歩き方も違って
撮影に入る頃には、声さえ変わっていた、という。

自己改造とも言える強烈な役づくりをする俳優としては
ロバート・デ・ニーロが有名だけど・・・
デ・ニーロは出演作が多いから、そんな部分も話題になるが
知られていないとところには、まだまだ大勢のプロがいる。
むしろ、役に徹すれば徹するほど、
そんな部分は一般的には知られないのかも知れない。

役を演じるという行為は、決して役者だけの仕事ではない。

時と場合に応じて
会社員になったり、夫になったり、父親になったり
単なる酔っぱらいになったり・・・

自分はひとつ・・・なんてカタにはめようとする方が難しい。
そして・・・
すべての立場をわかってもらおう、なんてのは・・・どだい無理な話

許してくれる相手がいたら幸せな方で
誰もわかってくれない、なんて言っていたら・・・
世の中をわかっていない証拠かも、ね。

ところで・・・
1990年に公開された『ロッキーV』で
シリーズは完結した、と思っていたが・・・
いろいろ調べてみると、
1999年の夏に『ロッキーVI』制作の噂があった。
もちろん、主演・脚本はスタローン。

いまだに続報が聞こえてこないところをみると
単なる噂だったのか・・・?

はたして自分の噂が
自分のどの役回りについて、より多くされているのか
これも・・・本人には、わからない。

わかるのは・・・やるべきこと、だけ。


参考資料:「ロッキー」製作25周年記念DVDコレクターズBOX ほか