Episode No.1141(20020422):賢い人は反省しない?!

フジテレビの名物番組「笑っていいとも!」が始まったのは
私が大学の下宿暮らしをしている時だ。

第1回の「トモダチの輪」のゲストが
桜田淳子だったことをハッキリと覚えている。

「笑っていいとも!」の前は・・・
MANZAIブームに乗って
当時の人気漫才師たちが司会を務める
「笑ってる場合ですよ!」という番組だった。

そこでのメインの司会者はビートたけし

ビートたけしのアドリブの利いた笑い好きだけど
四カ国国際親善麻雀からのタモリ・ファンだった私は
タモリの本名である「森田一義アワー」と銘打たれた
新番組「笑っていいとも!」に期待した。

・・・が、正直なところ
開始当初の「笑っていいとも!」は思ったほど面白くなかった。

それまでのタモリは・・・
ラジオの深夜番組こそやっていたが
テレビでは「うわさのチャンネル」などで
短い時間に決められたことをササッとやって笑いをとるだけ。
客を目の前に長い時間、出ずっぱりだったことは、まずなかった。

今でこそ、手の動きだけで会場を湧かせるが
開始当初の「笑っていいとも!」は、シラケ気味。

当時発売されたある週刊誌では・・・
ビートたけしにも
「タモリはアドリブが利かない」と酷評されていたほど。

タモリ・ファンにして
「長くは続かないんじゃないか」と心配もあった。

ところが・・・
その後は紅白歌合戦の総合司会まで務め、
おまけにNHKホールで
「紅白歌合戦、はじめていいかな?」
「いいとも〜」
なんて演出までさせるほどの人気番組に成長。

つい先頃・・・
2002年4月5日には、前人未踏の放送5,000回を迎え
フジではこの記録をギネスに申請する動きもあるらしい。

5,000回達成のインタビューでタモリが語る。

「反省をしないこと、
 明日何があるか考えないこと。
 淡々とこなしてきた」

タモリらしい言い回しだけど・・・
つまり、その場、その場が真剣勝負だった
・・・ということだろう。

前のことを反省するのも大切。
次のことに悩むのもわかる。
でも・・・
そうすることで安心してしまったのでは
ヘの役にも立たない。

取り組むべきは常に・・・目の前の現実だけだ。

ところで・・・
「笑っていいとも!」のタモリの出演料は
1回あたり200万だと聞いたことがある。

もちろん、本番だけじゃなくて朝からリハーサルがあるから
時給200万というわけではないけど・・・

200万×5,000=・・・・
私が計算しても意味ないか。


参考資料:asahi.com ほか