Episode No.1035(20011219):人間の値段

人間の値段は・・・
ほんどが水分だから、せいぜい1万円程度
なんて話は、よく聞くよね。

ただ、事故の補償などの場合は、そうはいかない。
例えば事故に遭った人が亡くなった時などは
その人が順調に稼いでいれば得ただろう
残りの生涯年収で算出されることになる。

現在の日本人の平均生涯年収は、2億円くらい。
ちなみにオーストラリアでは半分の1億円くらだそうだ。

労働省が平成8年度に出した年齢等級別賃金統計によると・・・
20代での平均年収は、300万〜400万くらい。
30代で、400万〜550万。
40代が、550万〜700万弱。
そして、50代前半の715万をピークに
あとは500万弱まで下がっていく。

ただ、これはあくまでも「平均」であって・・・
実際にこのラインに乗っている人たちより
ラインを大きく超えた人たちと
ラインを大きく下回ってる人たちの方が
数の上では多いのかも知れない。

もちろん、人間の価値は稼ぎだけでは決められない。

例えば具体的な稼ぎのない「母親」という仕事だって
生活のために、なくてはならない重要なポジションだ。

かと言って・・・
その平穏無事な暮らしを守るため
通常、男はせめてこの平均年収を稼ぎ出さなければならない。

再三、引用してるチャップリンの言葉。

「人生に必要なのは、勇気と行動力と・・・お金が少し」

でも、その「少し」のレベルが
今の日本、とくに都市部で生活しようと思ったら・・・
20代で、300万〜400万。
30代で、400万〜550万。
40代が、550万〜700万弱・・・と、いうあたりが現実的な見方。

最もこんな考え方もある。

人間の肝臓の化学処理と同レベルのプラントを作るためには
東京ドーム100個分のスペースと800億円の費用が必要。

さて、そのプラントを抱えて・・・何を生み出すのか?


参考資料:「東京の噂スペシャル」河西保夫+トウキョウ・ルーマーズ=編 クラブハウス=刊 ほか