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Episode No.720(20001216):参加するだけじゃ評価されない

ボーナス・・・もう、みんな貰ったのかな?

私には縁のない話・・・もう10年近くも手にしたコトはない。
うちは年俸制だからね・・・年俸が決まったら12で割るだけ。

年収でみれば、ボーナスがあった頃よりはいいんだけど・・・
ボーナスもないクセにボーナス払いとかあってヒーヒー言ってる。
ちゃんと、とっておけば問題ないはずなんだけどね・・・ついつい。

先日、ある人とボーナスの話をした。

景気があいかわらずだから・・・期待できないハズなんだけど、その人は何と増えたって。
ところが、社内では「ああ、やっぱり減ったなぁ」なんて呟く声が、あちこちでしたらしい。

増えた人にとっては「それだけ働いたんだから当然」と思えたようだけど・・・
減った人は「景気が景気だし、仕方ない」と思っているようだ。

そこに、増えた人と減った人の違いがあると思う。

さらに減った人は・・・
「まわりのみんなも同じように減っているだろう」と思って妙な安心感を覚えているフシがあるという。

本来、賞与なんてモノは一律のハズがない。
なのに「みんな一緒に上がったり下がったりする」と思いこんでいるのが日本の会社員のおかしなところ。

日本は・・・共産主義じゃないんだよ。

アメリカから、ヨーロッパから大型ディスカウント・ストアが次々と上陸してきた。
金融業界、ゼネコン業界、自動車業界、そして小売り業界・・・
競争の波は一般庶民生活を確実に飲み込んでいる。

この波は絶対に個人の競争にもつながるだろう。
消費者としては楽しいが、稼ぎ手としては苦しい世の中は、まだ始まったばかり。

この間、激化する携帯電話業界の話をテレビで見た。

iモードをはじめ、最近ではデジカメ付き電話など、技術革新は著しいけれど・・・
あたりに新製品のサイクルが早いため、工場では生産ラインを組んでいる暇もない。

ラインさえ組めれば短時間に大量の製品を作るコトができるはずだが・・・
人間による手作業で対応しているのが現状らしい。

技術が進歩すればするほど、手作業に頼らざるを得ないなんて、何だか皮肉な話だけど・・・
やっぱり、21世紀は「個人の能力」が問われる世の中なんだな。

自分や自分の家族を守るのは組織じゃなくて・・・自分だけ。
フリーで仕事をしている人にとっては当たり前の話だけど・・・
会社に属していても・・・賢明な組織なら、そんな人じゃないと評価してくれないだろう、ね。


参考資料:サラリーマンの本音