19981112-19981113
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サヨナラ、サヨナラ、淀川さん
1998年11月11日、映画評論家として永年にわたり、私たちを楽しませてくれた淀川長治さんが亡くなりました。
このニュースを知ったのは、ちょうどdigitakeのアップデートを完了した直後のこと。早速、内容を差し替えて、読者の皆さんには、以下のようなメールを打たせていただきました。 11月12日版のdigitake.comについて いつもdigitake.comをごらんいただき、ありがとうございます。 今夜も午前0時にアップデートを完了しましたが、その直後、映画評論家・淀川長治さん死去のニュースが入りましたので、先程、急きょ内容を差し替えました。 12日の午前0時から1時10分頃までにアクセスしていただいた方が、いらっしゃったので念のため、お知らせさせていただきます。
この直後から、淀川さんに対するさまざまな思いが寄せられてきました。 |
残念です。
さっきもらったメールを見て驚いています。淀川さんの映画評はネットでもよく読んでいたのでもう読めないとなると残念です。お亡くなりのまぎわまで現役でいらっしゃったことは凄いことです。映画を本当に愛していた人でしたね。
〜by 左京さん
どうして、こんなに寂しいんだろう
淀川さんが亡くなったという話は、実は私も友人からのメールで知りました。
その時点では、まだネット上のニュースにも掲示されてなくて、テレビをつけましたが、生番組の最後で少しふれる程度でした。
やがて、ちらほらネット上で"淀川さん死去"のニュースが出てきて、詳しいことがわかりました。
89歳じゃ、仕方ないんですけどね。
しかし、実際に逢ったこともない人なのに、どうしてこんな寂しい感じがするのか自分でも不思議です。
ある意味では黒澤監督の時以上でした。黒澤監督の場合は、なんとなく"雲の上の人"という感じがしていましたが、淀川さんには、すごく親しみが感じられたせいでしょうね。きっと。
digitakeの最期は、いったいどうなるんでしょうか?!
ある日、突然「digitakeは亡くなりました。これまでのご愛読ありがとうございました」なんていう内容がアップロードされることになるのかな。
でも、きっとその頃になると自動アップロードのプログラムが出来上がっていて、書き貯めた内容がある限り、ホームページだけはしばらく続いているでしょう。いったい本当は、いつ死んだかわからないくらい書き貯めておこうかな。
〜by digitake
「今年のいつ頃死ぬの」
永六輔氏の「大往生」によると淀川長治さんは新年になると「今年のいつ頃死ぬ」と知人に予告していたという。最初は回りも当惑していたらしいが、なれてくると「今年はいつ頃死ぬんですか?」と声をかけられるようになったと永氏が続けている。これは淀川長治さんの己の「死」に対する向きあい方のひとつの側面だと思う。他方で今朝届いた朝日新聞11/12朝刊社会面での淀川長治さん死去の記事の中で映画監督の山田洋次氏が「死んだらだめね。動かなくなるんだものね」と黒澤明監督の死をいたみ淀川長治さんが語られたという。
どちらの話も本人にとっては「死」と向かいあうための"心構え"であり"本音"なのだろう。
黒澤明監督の葬儀は無宗教ゆえ"お焼香"ではなく"献花"であったが淀川長治さんの葬儀はどの様に行われるか、とても興味深い。
最近肉親の死に直面し、突然喪主として大変な経験をさせられたものでその後もずっと"抹香臭い"本を読んだり、京都の廟所やお寺を訪ねたり、いまだ「人の死」の周辺に散策する事の多い私です。
淀川長治さんのご冥福をお祈りいたします。
〜by byrdさん
ご冥福を、お祈りします・・・。
小さい頃、彼は私にとっては
「話し方の変(独特)なマユ毛なおじさん」
または、「サヨナラおじさん」という位の印象しかありませんでした。
彼をすごいな、と思い始めたのはやっぱり、映画を(自分の意志で)見るようになってから。
色んな映画のパンフでみる彼の名前とその筆による解説。
「あのおじさんって、すごかったんだなぁ」
彼の解説(評論)は、おもしろいと思いました。
「好きだから好き」という感じと「素晴らしい作品だ」という感じが同居している。他の評論と特に比較をした事もないけど、そう思ったんです。
最近になってでじたけさんの話しを読んで、
「ああ、ほんとにすごい・・・かっこいい人なんだ〜〜・・・」
と思わせれられましたし。
でもやっぱり、この知らせを聞いた時に思ったのは
なによりもまず、もう、あの
「サヨナラ、サヨナラ・・・さよなら!」
が、聞けないんだな、という事でした・・・。
〜by TUGさん
嗚呼、淀川さん!
中学生の頃、石川町(横浜)で月1で、淀川さんの映画友の会というものに通っていました。淀川さんのことをみんな、先生と呼んでいましたが、毎回楽しみでした。いつも先生が来る前に、参加者が1人1人、最近見た映画の感想を話すのです。
先生がドアを開けて入ってくると、一同みんな拍手。その日、先生がおすすめの映画の話をたっぷりとしてくれます。
中1ということで、先生にしてみたら、参加者の中では、ボクたちが最年少だったのでしょう。やたら「初体験、まだなのね」とギャグを言ってくれたのを覚えています。小柄な方ですが、映画の話を魅力たっぷりに早口で説明していた姿は2度と忘れません。
今でも映画は好きなので見ていますが、淀川さんのおくられた映画人生は、尊いものだったと思います。天国でも大好きな映画を見まくってほしいですね。
〜by サイスのトシ坊さん
最後の「さいなら」は本当に気持ちのこもったものだった。
昨日のニュースで、亡くなった前日の淀川さんにとって最後の収録なったものを見て、兄がdigitakeで言っていたように「サヨナラ、サヨナラ・・・・・さようなら」と間をあけて3回目の「さようなら」は本当に皆さんに別れを告げているものだった。なんとも言えないさみしい気持ちになった。会社ではコンピュータの壁紙を淀川さんの写真に設定し、冥福をお祈りしてました。
〜by 弟
淀川さんって何となくテレビをつけると、そこに「居て当たり前」の人でした。
そういう方が亡くなって、あらためてその存在の大きさを感じたような気がしています。 なお、淀川さんが登場するエピソード等は以下の通りです。 Episode No.015(980914)●重役の椅子より映画館の座席を選んだ男 Episode No.066(981112)●サヨナラ、サヨナラ Episode No.071(981118)●陰気者でいこう! Episode No.082(981212)●ミスター・アメリカ |