20010401
でじたけ流 教育論第43回 生への

早いもので、もう4月・・・

先生の言うことなんか聞かなくていい!ついに今月は、このページを再構成して作った本
「悪ガキ親父の教育論〜先生の言うことなんか聞かなくていい!」の配本が始まる。

さんざんお知らせしているコトだけど・・・
発刊日は、4月13日・・・とは言うものの
人気作家の本ではないので全国一斉に配本されるワケではない。

今のところ・・・
4月の上旬から中旬にかけて配本予定があるのは全国で600店舗余り。
多いんだか少ないんだかもわからないけれど・・・
本屋さんなんでどこに行ってもあるから・・・きっと少ないんだろうな。
そもそも初版部数が少ないんだから無理もない。

と、いうわけで・・・
どの本屋さんにも売っているというワケにはいかないけれど・・・
どの本屋さんでも注文はできるので、ぜひカウンターの店員さんに声をかけてほしい。
本屋さんに注文してもらうのが一番の宣伝になるからね。

何とか第1弾を成功させないと・・・後が続かない(^^;

見本として納品されたきた完成本は・・・
このホームページの読者にもプレゼントさせてもらったけれど
当然、友人・知人に配って反応をうかがっているところ。

中でも、とくに読んで感想を聞かせてほしかったのは・・・
この春から小学2年になる長男の担任の先生。

長男の先生は40代の女性だ。
終業式前に長男に持たせてプレゼントしたところ・・・
最初はワケがわからなかったようだけど・・・早速「ビックリしました」という手紙をもらった。

「まずタイトルが気になって一気に読んだ」そうだけど・・・(笑)。
うちの長男が何かと意地をはる理由がわかったと書いてあった。

そこで春休みに入って・・・今度は私から手紙を送った。
何せ本を贈った時には、ろくな説明もしなかったからね・・・半分ワザとだけど。

先生に送った手紙の内容は、以下の通りだ。


前略 先日は驚かせてしまったようで申し訳ありません。
ご丁寧にお手紙をいただき、誠にありがとうございました。

宛名書きをごらんいただいてもおわかりのように「先生の言うことを聞かなかった」私は字が大変汚いのでワープロ打ちを何卒ご勘弁ください。

まずは、この1年間、息子が大変お世話になりましてありがとうございました。私にも覚えがありますが、小学校最初年の先生は生涯を通じて印象に残るものです。息子も先生のことは一生忘れないでしょう。
2年生からは、どうなるのかわかりませんが、もしまた息子のご担任になられるようでしたら引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、広告関係でモノを書くのが仕事の私は、もともと文章を書くこと自体好きで・・・ことにEメールを使うようになってからは手紙を書く機会が増えました。

道具が進化するというのは本当に便利なもので、まったく「いい時代に生まれたものだ」と日々実感しております。
一方で、メールでないと面倒で手紙が書けなくなってしまうという、よくない習慣もあります。
さらに道具が便利になればなるほど、できない「言い訳」がなくなってしまうもので・・・道具を使いこせる人とそうでない人の差は、不便な時代と比べて、これから格段に開いてきてしまうような気がします。
よく言う「IT革命」は、ひょっとしたら「手紙をもらったら返事をする」といった基本的な人間性のバケの皮がはがされてしまう「人間革命」にもなるのではないか、と大げさに考えてしまうほどです。

と、いうわけで・・・こうして私がお手紙を書かせていただいているのは習慣半分、趣味半分。あんな本を書いたからと言って、決して教育関係者の方々に対する「クレイマー」ではございませんので、ご安心ください。

ちなみに、あの本のタイトルについて補足させていただきますと・・・名もない新人の書いた本が売れるかどうかは、タイトル次第ということもあって、あえてショッキングで目にとまるタイトルをつけました。
それから「先生の言うことなんか聞かなくていい」という意味合いは、何も子供たちに対してだけでなく、親たちに対しても言っているつもりです。

子供の成績が悪かったり、躾ができていないと、学校の先生のせいにする親も少なからずいるでしょう?
でも、本当は子供の最も身近にいる「人間の見本」は親なんですから、責任転嫁すべきではないと思うんです。最近の物騒なニュースなど見ていると、子供のための学校はあるのに、何故「親になるための学校」はないんだろう?と思ってしまうほどです。最も私だって誰に習って「親」をしているわけではありませんけどね。

大家族があったり、ご近所との関係が今より親密だった昔は、子供も地域みんなで育てるという意識があったし、親も先輩の親を数多く見る機会があったでしょう。
けれど今は住宅事情もあって、なかなか難しい。しかし、難しいからと言ってしなくていいということではなく、むしろ何を置いても取り組まなければならない問題だと思います。

かく言う私も普段は仕事に追われていて、なかなか地域の方々とゆっくり交流している時間はありません。そのかわり今の自分にできることとして本を書いてみたというのも正直なところです。
教育については、いろいろなとらえ方があると思いますが、簡単に言えば「こうすると困ることになるよ」ってことをうまく相手に伝えることだと思います。
だから、うまくいっていない人に言われても聞いてもらえないし、そういう人の意見に従ったからと言ってうまくいくとも思えない。反対に、うまくいっている人の真似は誰でもしようとする。自分が「できる人」にならないと教育する立場になれるもんじゃないと感じでいます。
私にとって今うまくやるべきことは、稼いで食わせること。そのうえで何ができるかは、すべて挑戦です。

そういうわけで・・・私も子供を持ってから、ようやく横断歩道では信号を守って渡れるようになりました。

たいていの人は学生から社会人になることで、一度「大人」へのステップを大きく踏み出しますが、好きな相手と結婚すると、場合によっては家庭が「自分が子供に戻れる唯一の場所」になりがちです。
ところが、子供が生まれるとそうはいきません。
会社などの組織でも後輩ができると、ようやく自分が一人前になれていくように・・・子供を持つというのは自分を「一人前の人間」にするための大きなチャンスだと思います。

私も、まだまだです・・・あいかわらずポケットにハンカチひとつ入っていませんしね。

ところで、あの本は書いてあったようにインターネットで発表していた内容をまとめたものです。
続きは今でもホームページで発表していて、実は先週は息子が持って帰ってきた「あゆみ」について少し書きました。私なりの素朴な疑問を書いていますので、ご一読いただけたら幸いです。

さらに、5月には、インターネットを通じてお知り合いになれた作家さんたちといっしょにイベントに参加することになりました。
チラシを同封させていただきましたので、ぜひごらんください。会場は、ここからだとちょっと遠いですが、もしお時間がございましたら、ぜひお越しください。

お忙しいところ、長文でお時間をとらせてしまい、申し訳ございませんでした。
それでは、また何かの機会にご挨拶できることを楽しみにしております。

敬具


とくに自分の子供の待遇を良くしてもらおうなんて、これっぽっちも思っていない。
そんなつもりがあるのなら、世話になる前にコンタクトしてるよ。

子供が世話になったお礼をするのは・・・当然のことだと思う。
うちには子供が3人いるけど・・・これを機会に、これからも子供たちが世話になった先生たちには機会をみて、手紙のひとつでも書こうと思う。

母親は、まだ学校で会う機会もあるだろうけど・・・父親にそういう機会はほとんどないからね。

いちいち面倒・・・と思っていたら、人づきあいなんて、とてもマトモにできやしない。
子供が何百人もいたら、ちょっと考えちゃうけど・・・
しょせん3人だけだからね、それくらいは何とかなるだろう。

そこで返事ひとつよこせないような先生だったら・・・
子供たちには、あらためて声を大にして言うよ。

「先生の言うことなんか聞かなくていい!」


でじたけ流 教育論

[ BacknumberBBS 御意見番 ]