Episode No.897(20010711):維持=意地

物事が自分の思うようにいかない人の話を聞いていると・・・
何だか「受け身」なんだよね。

言われてから動く・・・
と、いうことになると、もう枠組みが決められてしまっているワケで
動いたところで窮屈で仕方ないし、第一、動かされているようで気が乗らない。

本気になって動けば・・・たいていのことは動く。

むろん、対象となるモノ次第っていうところはあるけど
個人で抱えているような問題は、しょせん関わっている人の数は知れているから
例えば自分を含めて2人の問題なら・・・
自分が動けば、50%は状況を変えることができる。

ここでも何度となく書いた・・・
と、いうことは何度も繰り返し自分に言い聞かせていることなんだけど

問題は「本気の維持」。
字を変えて・・・「本気の意地」にしても意味は通る、な。

本気になるのは簡単。

その時、いくら本気でも・・・
それをカタチにできるまで本気を維持するのは、大変なパワーのいることだ。
意地がないと、維持できない。

維持力を高めるひとつの方法は・・・
本気で思ったら「すぐ動く」ことだと思う。

すぐに動いて、状況を1歩でも半歩でも進めておけば・・・
後は動かしやすくなる。

大きな石を転がそうと思った時、一番、力をつかうのは最初に石を動かす時。
車だって、ローに入っている時が一番燃料を食う。
5から10にするより、0から1にする方が本当は大変なんだ。

一番、力が必要な時にその力を出すためには・・・本気の時にやるしかない。

腹が減った時に食べたモノは何でも美味いけど・・・
ヘンに空腹を通り過ぎてしまうと・・・どうでもよくなっちゃうし。

どうでもいいモノは、別にそれで構わないかも知れないけど
どうにかしなけりゃならない問題はたくさんあるし・・・
人に言われてから動くのは、やっぱり嫌だし・・・

だったら、先にやっつけるしかないんだな・・・やっぱり。

準備は、もう充分じゃないか?
どんなに準備したところで、完璧な準備などない。
準備しているフリをして寝てばかりいても物事は先に進まない。

意地があれば・・・

「花を愛するのに植物学は不要である」
・・・稲垣足穂


参考資料:「心を強くする名言」童門冬二=監修 成美文庫=刊