Episode No.364(991026):はじめの一歩 工藤夕貴は、今年28歳・・・職業はハリウッド女優。 この間の日曜日の夜、テレビのドキュメンタリーで単身アメリカで頑張る彼女を追った番組を放映してた。 見た? 確かに・・・頑張ってたよなぁ。 あの、か細いアイドルの頃より、ふっくらとした丸顔になってたけど、何か自信に満ちあふれていた。 先日、英語で詩の朗読をするために勉強をしていた吉永さゆりの姿にも感動を覚えたばかりだが・・・。 やっぱり本当に頑張っている人っていうのは、その姿だけで他人に感動を伝えられるモノだと思う。 私は英語が苦手だが、こういう人たちの姿を見ていると、ちょっと頑張ってみようかな・・・という気にもなる。 工藤夕貴は、西田ひかるとは違って、子供の頃アメリカに住んだ経験もなければ、まさか自分が英語を話せるようになるとも思っていなかったらしい。 そういえば、この間読み返した盛田昭夫の『MADE IN JAPAN』の中に、こんなエピソードがあった。 ドイツの支社の業績が思わしくなかったので、トップに新しい人材を投入することになる。 確かアメリカかどこか・・・とにかくドイツ以外で業績を伸ばした人が抜擢される。 盛田は言う。 「・・・そういうワケで準備期間は2ヶ月しかないが、その間にドイツ語をマスターして早速、飛んでくれ」 あなただったら・・・どうする? で、抜擢された人は、いともアッサリと「わかりました」と答えた。 さすがSONYの社員・・・と言わざるを得ないが。 SONYの社員であるという以前に、その人にとっては、かつて母国語ではない英語をマスターした。 その英語を駆使して海外支店の業績をアップさせた・・・という自信があったに違いない。 学者の中には、数学者で物理学者・・・というように、いくつもの博士号を持っている人が少なくないよね。 ひとつ道を究めることができれば、その自信とコツで人の何倍ものいろんなコトができるに違いない。 問題は、はじめの一歩・・・。 ここでふんばってクリアしないコトには、足踏みしているだけで終わってしまう。 夢の実現には、家族や身近な友達をはじめ、周囲の協力は欠かせない。 工藤夕貴も番組の最後に、単身アメリカに渡ってきて一番勉強したコトは、そのことだったと言っていた。 周囲が応援してくれるのは確かに幸せなコトに違いない。 しかし、応援してくれないからできないと言うのなら、それは違う。 それは、その程度のことしかやっていない、中途半端な夢なんだ・・・と思う。 口先だけでなく、真剣にやっていれば、応援したくなってしまう人は必ず現れるモノだから・・・ね。
参考資料:テレビとかいろいろ・・・
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