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Episode No.786(20010303):サーブ、レシーブ

もう、ずいぶんと昔の話になっちゃうけど・・中学の時、テニス部にいた。
今じゃ、とてもじゃないけど、あんなダッシュの連続はできない。

私が部活動でやってたのは軟式なんだけど・・・
硬式テニスの球の速さは、スポーツの中でも最も速いらしい。

考えてから動いていたのでは、とても間に合わない・・・そんな話は以前にもした。

最近、それに加えて思うのは・・・球の強さ。
最もこれはテニスに限った話ではないだろうけど・・・

強い球を打つと・・・
返ってきた場合には、その球も強い。
もちろん、相手が受けられなくて返ってこないこともあるけどね。

弱い球を打つと・・・
相手が打ち返せないという可能性は低い。
だから同じように緩やかな球が返ってくるか・・・
それとも、いきなり打ち返されるかのどっちかだ。

体を動かして、そうやって動くことなど今はないけど・・・
そういう打ったり打ち返されたりということは、仕事のうえでは間々ある。

自分と同じ程度の力で打ち返してくれないと・・・ゲームは面白くない。

いっしょにやっていて仕事が進む仲間は、次第に絞られてくるのだが・・・
慣れない相手も少しずつ打つ力を込めていくと・・・
気がつくと、意外なまでのラッシュになっていることがある。

最初は、なかなか打ち返してこないような相手でも・・・
次から次へとサーブを打ち込んでいると、一度くらい返ってくることがある。

一度返してくれたら、またそれを打ち返せばいい。
そうしていくうちに、だんだん球の力が加速していく。

相手にヤル気を出してもらおうと思ったら・・・まず、自分がヤル気を見せることだな、と思う。

そして・・・
ヤル気なんていう漠然としたものは、しょせん目には見えないものだから・・・
ヤル気をカタチにできる知識や技術は確実に必要だ。

じゃなきゃ、サーブを打ってるつもりでも・・・全部ネットにかかっているのかも知れないし。

「成功に必要なのは自信。
 自信に必要なのは練習さ」・・・アーサー・アッシュ(テニスプレーヤー)

ひと度、コートに立ったら・・・
サーブを相手のコートに叩きつけないことには・・・ゲームもはじまらない。


参考資料:「20世紀を感動させた言葉」ペギー・アンダーソン=編 ディスカヴァー21=訳/刊