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Episode No.664(20001012):夢とロマンは・・・苦難のためにある

今から508年前の今日・・・1492年10月12日は、コロンブスがアメリカ大陸を発見した日だ。

コロンブス自身はイタリア人だが、スペインのイザベル王女の援助を受けて、3隻の船で8月3日に出航。
黄金の国・ジパングを目標に東洋を目指したが、途中で羅針盤が狂い大西洋を西に進む結果となった。

71日目の10月12日にたどり着いたのがサン・サルバドル島。
ここが新大陸の上陸地点といわれているが・・・
その後の研究でサン・サルバドルから120km離れたサマナ島だったという説もある。

ともかく、そこをインドだと信じたコロンブスは・・・
アメリカ大陸の原住民をインディアンと命名してしまった。

かつて風俗店を「トルコ風呂」と呼んでいるコトに怒ったトルコの人が名称変更を訴えて・・・
現在は「ソープ・ランド」に変わったけれど・・・
インディアンという呼び名についても・・・いろいろ問題はあるんだろうね。

現に・・・確か10月の第2月曜日はアメリカでは「コロンブスの日」となっているらしいけど
原住民にとってコロンブスの新大陸発見の意味がどんなモノであるのか一概にはいえないコトから
州によっては「コロンブスの日」を祝っていない・・・という話も聞いたコトがある。

最も当の本人のコロンブスは・・・
死ぬまでアメリカ大陸をインドだと思いこんでいたらしいから・・・ちょっと可哀想ではあるけれど。

15〜16世紀の、いわゆる「大航海時代」は冒険と発見に満ちあふれていて夢とロマンがいっぱい・・・
というイメージだが、実際には、そんなに甘いモノではない・・・むしろ航海は地獄の苦しみ。

船自体が今とは比べモノにならないほど貧相だったコトはいうまでもない。
個室があるのは船長クラスだけで・・・一般の船員にはベッドすらなく、床にゴロ寝状態。
食事は塩漬けの肉とビスケットくらいしかなったから・・・長い航海で栄養失調になる者が続出した。

とくにビタミンCの不足による壊血病は深刻で・・・
バスコ・ダ・ガマのインド航路探検に出た船員の3分の2は壊血病で死んだという。

おまけに帆船は波に弱く・・・小さな台風にでも遭えば一大事。
さらに海賊に襲われる危険もつきまとった。

空想のロマンと現実は・・・やっぱり、ほど遠いモノ。

とロマンを手に入れるコトができるのは・・・やっぱり現実に打ち勝った者だけ。
夢をみるコトで現実から逃避している人には・・・絶対に実現できないよ、ね。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊
     「歴史おもしろこぼれ話」石井武夫=著 三笠書房=刊