Episode No.566(20000620):名作の条件 昨日の大林監督の話をあらためて聞いたり・・・。 このところ、立て続けにお芝居を観たり、新しい本を読んだり・・・。 あるいは、BBSのカキコを見たりしていたら・・・。 今さらながら「ふっ」と思ったコトがある。 いつもの参考資料によると・・・。 昨日の6月19日は、1915年に日本の科学研究の拠点、理化学研究所が、当時の首相・大隈重信によって設立された日。 そして、今日6月20日は1582年にイタリア人宣教師アレッサンドロ・バリニャーニによって日本に初めて活版印刷機が持ち込まれた日・・・これには21日説もあるようだけど。 発明、発見に限らず新しいモノにめぐり合うのは、実に刺激的なコト。 だから芝居や本を見たり、あるいは人と会ったりしているんだろうけれど・・・。 でも、それは自分にとっては発見なんだけど・・・本当は最初から「ある」モノなんだよね。 じゃあ、その中で本当に心に残るのは何か・・・それは、ほとんどの場合「共感を得るモノ」だ。 人は何に共感を得るのかと考えてみる。 それは年齢や性別、あるいは職業によってまちまち・・・。 中には普遍的に共感を得るテーマもあるだろうし、行き着く先は結局「人間」だから、中味は何も変わらないような幹事はするけど、やっぱり入口では入りやすいモノと入りにくいモノに分かれるだろう。 さらに、どうしたら「共感が得られるか」について考えてみる。 そこで「ふっ」と思ったのが・・・対象となる人の「代弁」をすればいいんじゃないか、というコト。 すごく当たり前の話かも知れないんだけれど、ね・・・ホント今さら。 クリエイティブな分野の仕事に限らず、どんな仕事でも・・・。 新しい企画を立てようとした時、ともすると「今までにない斬新な」企画ばかりが念頭に置いてしまい、ちっとも進まなかったり、理解してもらえなかったりするコトがよくある。 そうこうしているうちに、どってコトない別の企画がスンナリ通ってしまって「なんだよ・・・」なんて。 共感を得るための方法はひとつじゃないかも知れないけれど・・・。 少なくとも誰かの代弁をわかりやすくしてあげているかってコトが大事なんじゃないかな。 実際、私が本を読んで感じるコトもそう。 自分では、うまく言えなかったコトを上手に伝えているモノに出逢った時に「共感」が生まれる。 自分が伝えなければならない側に立ったら・・・。 いかにうまく伝えられるか、まずその工夫をすればいいんだな、と。 本当は誰もトッピなアイデアなんか、ほしがってはいない。 喉から手が出るほどほしいのは・・・。 自分の心の中にあるモヤモヤもスキッと晴らしてくれるモノなんじゃないだろうか。 それが見つかったら・・・自信を持って生きていかれるモンね、きっと。
参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊 ほか
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