もし現実社会からの逃避から精神に異常をきたしたのでは、結果として現実に負けたコトになる。
かつて会社で求人の面接をやった。
面接を受けたのではなく、面接をした方だ。
私とは親ほども違う歳の男性が、私に履歴書を見せて言った「生き甲斐が見つからなくて・・・」
履歴書には書ききれないほどの職歴が並んでいる。
申し訳ないが、私はその人を採用候補には入れられなかった。
ひとつのコトを懸命にやって腕を磨けない人に生き甲斐など見つかるはずはない・・・と思ったからだ。
田中角栄の言葉にこんなのがある。
「体が丈夫で、好きなことに取り組み、その腕や経験が求められて、
多少とも金を稼げれば、なお上策である。
人間の生き甲斐は、自分が世間に必要とされているという実感だ」
自分の描いた作品を高額を出してもほしい考える人が目の前にいたら・・・。
ゴッホは幸せな生涯をおくれたに違いない。