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Episode No.479(000310):ド・プリ夫人の愛

かつてマリリン・モンローは・・・。
「寝るときは何を着けて?」と聞かれて「シャネルNo.5」と答えた。
これによって、シャネルNo.5が流行したのは有名な話だが・・・。

みんなの憧れの的となる絶世の美女や知識人が広めたモノというのは数多くある。
私は当然使ったコトがないが・・・あのビデというヤツもそうらしい。

1710年というから今から290年も昔の話になるが・・・。
当時フランスで美女として知られていたド・プリ夫人という人が使い出したのが最初らしい。

ホテルなどではお目にかかるコトもある、このビデ。
最初は何に使うモノだかサッパリわからなかったのは・・・私だけではないだろう。

今や日本でも洋式便器を設置する家が多くなったというのに・・・。
290年前からヨーロッパで使われているビデを備え付ける家は、まず少ない。

何故なんだろう・・・と思っていたら、どうやら
風呂に入る習慣の違いからくるモノのようだ。

「お帰りなさい、あなた。お食事にします? それともお風呂が先?」
なんてセリフは私自身は言われたコトはないが、日本のホームドラマなどではよくあるセリフだ。

つまり日本人は夜、寝る前に風呂に入る・・・というのが一般的な習慣となっている。
一日の疲れをとるために、確かに風呂はリラックスできる。

一方、モノの本によると欧米人は風呂なりシャワーを浴びるのは朝というのが多いようだ。
全身を引き締め、人に不快感を与えないための・・・いわば戦闘準備。
アルキメデスにも代表されるように、風呂の中のリラックスした空間はアイデアを練るためにも絶好の場所。
今日一日の仕事について考えるためにも、入浴は朝がいい・・・というワケ。

ちなみにヨーロッパなどでは日本人が夜10時以降に入浴すると・・・。
安眠妨害だと苦情が殺到するコトもあるらしい。

欧米人の場合、夜は入浴しないのが普通。
入浴しない夜の営みのための部分洗いが・・・ビデとなった。

実を言うと私も欧米人並み(?)に入浴は朝している。
とにかく熱めの風呂にでもつからないと・・・目を覚ますコトができないモンで。

みなさんは、朝夜どっち? 風呂の中で何を考える??


参考資料:「雑学・世界なんでもかんでも最初のこと」P・ロバートソン=著 大出 健=訳 講談社+α文庫=刊
     「名言の内側」木村尚三郎ほか=著 福武文庫=刊

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