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Episode No.429(000111):誰がために働くか

実を言うと私にはマトモに就職試験を受けた経験がない。

今いる会社は正社員としては3社目の会社になるが、アルバイトとして今の業界に働き出して、そのまま仕事が面白くなって今日に至ってしまった。

考えようによっては、すごく幸せな話であるだろう。
長いコト恋愛をしてそのまま結婚に至ってしまった経験からすると、一度くらいは見合いというモノも体験してみたかった・・・ようには思う。
ちもろん、おそらくは結果的に見合いで結婚はしなかっただろうから、単なる無い物ねだりではあるのだけれど・・・。

ここ十数年かかって
仕事を楽しむ"ワザ"を修得してきた私から見ると「食うために仕方なく」働いているという人は本当のところ信じられない。

「食うために仕方なく」と言うのなら、もっとワリのいい仕事は他にいくらでもあるだろう?
と言いたくなってしまう。

「好きだから今の仕事をしてる」と言うのも勇気のいる話だが、少なくとも「今やってるコトしかできない」し「今以上の努力をするのも面倒」な人が大半なんじゃないだろうか?

今からちょうど100年前、1900年の話。
ロンドンの新聞に以下のような求人
広告が掲載された。

『求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険・・・』

そう言えば
昨日もロンドンでの至難の旅の話だったね。
こんな広告を見て、働きたいと思う人がはたしているのだろうか? と思うでしょ?

ところが・・・いた。
この求人広告には問い合わせが殺到! 実はこの広告は南極探検隊の隊員募集。
広告の文末は、こう締めくくられていた。

『成功の暁には名誉と賞賛を得る』

名誉や賞賛と言うと、ちょっと大げさなようだけど。
結局、人は自分の存在を他人に認めてもらえる場所で生きたいと願っている・・・ってコトかな。

でも、認めさせるには・・・やっぱり頑張らないと、ね。


参考資料:「PR笑作戦」ユーモア人間倶楽部=編 青春出版社=刊

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