Episode No.425(000106):要領のイイ奴
また、テレビで見た話で恐縮なんだけど・・・。
話題としては悪くないと思うけど、どうもテレビで見た話は正確な情報が伝えづらくて。
メモ取りながら見てるってコトはまずないし、箸持ちながら見てるのがほとんどだから。
鉄鋼王と言えばカーネギー。
その鉄鋼を使うためのあらゆるエネルギーを牛耳った石油王はロックフェラー。
石油を使う発明品、自動車王はフォード。
そして、あらゆる文明の利器をコントロールするコンピュータで大成功を納めたゲイツ。
ビル・ゲイツをパソコン王・・・とは、あんまり言わないけどね。
ご承知の通り、今このビル・ゲイツが世界一の大金持ちと言われている。
来るべき21世紀・・・このゲイツを抜いて世界一の金持ちになるだろうという男がいる。
その男の名前が・・・ねぇ、聞き慣れない名前だったんで忘れてしまったが、とにかく遺伝子解析の会社を率いるアメリカ人だった。
日本、アメリカをはじめ数カ国間の共同チームが何年がかりで進めていたヒトの遺伝子の解析を「ざっくり」だが終えてしまったというこの男は、解析したヒトの遺伝子プログラムを特許申請し、世界中の製薬会社に売ろうとしている。
遺伝子の組み換えや遺伝子治療といったモノには、いろいろと問題もあっていちがいにイイとも悪いとも言えないし、私はそれについて発言できるほどの知識を持ち合わせてはいない。
ただ、世の中が確実にそうした方向に向かって動いている時に、少なくともその男は何台ものスーパーコンピュータを駆使して先手を打ったと言える。
テレビに出演していた日本での遺伝子解析プロジェクトに参加している教授は、解析の進め方がまったく違う・・・とコメントした。
各国の共同チームが順番通り、確実に時間をかけて解析を進めている一方、例の男はザッとひととおりやってから深く入ろうとしている・・・と。
でもサ・・・やっぱり、その男のやり方は要領がイイんだと思うな。
急ぎの仕事が入った時に、要領のイイ人は目の前の仕事を多少とばしてでも、いきなり急ぎの仕事に手をつける。
一方、そうでない人はまず一生懸命、目の前にある仕事のスピードをアップしようとする。
それで間に合えば問題はないんだけれど・・・間に合わなくなってしまうコトも少なくないだろう。
たとえ間に合ったとしても、フレキシブルに急ぎの仕事を真っ先に・・・しかも考えられない早さで仕上げてしまった方が・・・やっぱり評価は高いんじゃないかな?
人それぞれ、自分のスタイルで仕事をしたいのは山々だけど・・・自分ひとりがやってるワケじゃないからね、仕事って。