Episode No.396(991202):目覚めの一筆 ちょっと不思議な夢をみた・・・SFチックなヤツ。 自分の意識は30代後半の今のままなのに、場面は中学か高校の入学式・・・夢なのでハッキリしない。 自分の姿はわからない。 まわりにいる連中は知った顔ばかり・・・でもみんな幼い。 しばらくは、その様子を懐かしく楽しんでいたが、そのうちにいたたまれない気持ちになった。 その後、10代にして死んでしまう友達を見つけたんだ。 その友達は何も知らずに無邪気にハシャイでいる。 本人にとてもそんなコトは言えないが、この気持ちのモヤモヤを誰かに相談したくなる。 とは言え、いかに仲のいいほかの友達も所詮、中学生や高校生・・・とても言えない。 H.G.ウェルズの処女作にして出世作『タイムマシン』の中では、未来に行った主人公が、親友が死んだコトを知り打ちのめされる場面があったように思うが、夕べの夢はそのちょうど逆のような感じだった。 未来を知るコトは自分を活かすために必要なコトではあるが、こんな未来まで知っていたら、逆に何もヤル気がなくなってしまうかもしれない、ね。 夕べ『大宰相』第9巻の大平正芳が死ぬところを読みながら寝たんで、こんな夢をみたのかなぁ・・・。 あんまり先のコトばかり語っていると場合によっちゃ狂人扱いされてしまうコトもあるだろう。 やはり、現実に根ざした半歩先を見極めるのが適当と言える。 しかし、実際には物事は適度にやるコトの方が、徹底的にやるコトよりはるかに難しい。 言いたいコトを余すところなく全部言ったからといって、それをすべて相手が理解してくれるとは限らない。 むしろ結論まで言わないで、その道筋だけを相手に伝え、最も大切なメッセージは相手が自ら感じてくれる方が、はるかに効果は大きい・・・だろう。 落語も、もう少し聞きたい・・・と思わせたところで切り上げるのがベストだしね。 自分が考え、信じる未来というのは、人にとやかく言うコトじゃなくて、実は今を生きるための"お守り"のようなモノかも知れない、な。 最後は"運"が決めるコトだろうし・・・。 ローマの修辞家だったセネカの言葉にこんなのがある。 「運はわれわれから富を奪うことはできても、勇気を奪うことはできない」
参考資料:夢の世界
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