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Episode No.333(990920):便利→不便→便利・・・∞

パソコンが壊れた。

このホームページの作っているのはMacで、壊れたのは最近、購入したタワー型のWindowsマシン。
・・・だから毎日のアップデートに支障はないけど。

どうもCD-ROMドライブのハードエラーのようだ。
トレイを一度開くと閉まらなくなってしまう。
再起動させると閉まるのだが、何のCD-ROMを入れても認識してくれない。

まだ使い初めて日も浅く、たいしたデータは入っていないから、いっそ中のデータを入れ替えて、出荷状態に戻せば直るんじゃないか・・・。
とも考えたが、CD-ROMドライブが使えないのでは、それもできない。
フロッピーディスクを何十枚も入れたり出したりしないと、システムの入れ替えができない頃に比べれば、CD-ROM1枚で入れ替えできるのは、ずい分便利なコトだが・・・。
CD-ROMドライブが壊れると、これほど厄介なモノはない。

幸い、このマシンのメーカーであるS社では、土日も電話によるサポートを行っていたので、とりあえず電話してみた。
混雑していて、なかなかつながらなかったが、ようやく出てくれた女性は、マシンの内容をよく知っていて非常に助かった。

彼女の指示通り、電話をつないだまま操作を行ってみたが、どうも・・・ダメ。
ハードエラーの疑いが濃厚というコトで、修理に出すことになった。

修理に持っていくヒマがない・・・と、ちょっと困った声を出すと、引き取りに行くと言う。
電話をかけたのは土曜日のことだったが、日曜日の1時から3時の間に来てくれるというので、早速頼んだ。

翌日、マシンの引き取りに来たのはメーカーではなく、大手運送会社のN便だった。
運転手のオジさんに「こんなサービスがあるとは知らなかったよ」と言うと「そうなんですよ、販売店でひとこと言ってくれればねぇ」なんて言ってた。

受取証はパソコンの付属品などを確認できるようになっていて、フォーマットはS社ではなくN便が作ったモノのようだ。
その証拠に、外観確認欄にあるパソコンのイラストを見ると、一体型パソコンのカタチが、
iMacそっくりと論議を呼んでいるe-oneに見える。
どう見ても私が修理を依頼したメーカーのモノではない。

と、いうことはS社だけでなく、N便は他のパソコンメーカーともタイアップしていることが考えられる。
しかし、何もe-oneのようなイラストにするコトはないのに・・・。
少なくともAppleとはタイアップできないな、これでは・・・ね。

ともあれ、ユーザーにとっては便利なサービスではある。
トラックの中までは見なかったが、本体をそのまま渡せるところを見ると、おそらく専用のパッキングケースか何か積み込んでいるに違いない。

パソコン業界以外は、あいかわらず
景気が悪いなんて、やっぱり言い訳だよな。
仮に戦争になったって、モノが動いている以上、ビジネスチャンスはどんな時代にもころがっている。

N便の中には、そうした時代のニーズに合った企画を立てることができる人間が、きっといたに違いない。


参考資料:役に立たなかった膨大な取扱説明書

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