刑事コロンボ‥といえば、
日本で言えば寅さんのようなもので、
アメリカ人なら
誰でも知ってる国民的キャラクター。

演じていたピーター･フォークも、
渥美 清と同様に亡き人となって淋しい限りだ。

あの独特のやぶにらみは、
幼い頃、眼球を取り出す手術を受けたため。

それでも明るい性格だったピーターは、
少年時代はスポーツマン。
やがて、役者を目指すことになる。

けれど、それは決して
順風満帆な道ではなかった。

義眼であることを理由に
オーディションを落とされるという
挫折も味わっている。

大器晩成。
性格俳優として頭角を現したのは
中年になってから。

コロンボとしてお茶の間に登場したのも
40歳になってからのことだ。

俳優として不遇な下積み時代を送っていた頃、
ある大物歌手がピーターを発掘した。

自分の主演映画に
ピーターをコミカルなギャング役として
起用したのは…あの、フランク･シナトラだ。

ところで…
渥美 清演ずる寅さんの名前が、
車 寅次郎であることは誰もが知っている。

じゃあ…
コロンボの名前は？

全69話も作られたコロンボ・シリーズだが、
コロンボが
ファーストネームを名のるシーンはない。

ところが、さすがは国民的キャラクター、
コロンボの警察手帳は
マニア向けのグッズとして販売されている。

当然…買いました。

そこに記されているコロンボの名前は
…Frank Columbo

ドラマ中、
警察手帳がアップになった時にも、
この名前が確認できる。

もちろん、
俳優ピーター･フォークにとって恩人中の恩人、
シナトラの名前をつけていたに違いない。

奇蹟の出会いは人生を切り開く。
投げ出さずにやっていれば、ね。

だから、人生日々更新。