でじたけの「人生日々更新」豊かさを考える(2) 豊かさは現実に押しつぶされる

Episode No.4656(20130723)[生活]Life

豊かさを考える(2)
豊かさは現実に押しつぶされる
One week to think about the richness.

どんなに貧しくても…夢や希望がある。
むしろ、
夢や希望は、満たされないからこそあるもの。
…だとすれば、
豊かになって夢や希望がいらなくなることが
我々の望みなのだろうか…?

何も戦争の話まで持ち出さなくとも、
子供時代の頃を思い出せば、
そのことには合点がいくだろう。

子供時代に、
子供として過ごすことを許されなかった
特別な事情があった人以外、
たいていは
楽しい子供時代の思い出があるものだ。

子供の頃…というのは、
身体つきも、行動範囲も、
もちろん経済的にも大人には劣るわけで、
いわば大人より“豊か”ではない。

それでも、
子供時代に戻りたい
…と思う人が多いほど幸せな時代なんだ。

今現在の大人でいる時代が辛いだけなら、
早くもっと先に進んでほしい
…と思ってもいいはず、じゃない?

今や不安定だとは言いながら、
まだまだ年金ももらえるわけだし。

にもかかわらず、
100円の小遣いにも困窮する
子供時代の方がいいなんて…ね。

結局…
金を持っているかいないか
…なんてことは幸せの基準から外れているし、
経験すら豊かでない方が、
夢も希望も持てた…ということになってしまう。

それが本当の夢や希望
…と言えるのかどうかは別としても。

現実に近づけば近づくほど、
豊かな想像力は、しぼんでいってしまうもの?

はたして、
ひと度、大人になった経験を持つ人間、
…いろんなことを知ってしまった人間が、
再び、子供に戻れたとして、
豊かな想像力をもって幸せになれるだろうか…?

タイムマシンの物語のように
知れば知るほど辛くなって、
結局、まだ見ぬ未来に逃げたくなるのがオチだな
…きっと。

【つづきは、こちら】

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