今、年に一度の「正倉院展」が
奈良で開催されていることを「日曜美術館」で知った。

1200年前の宝物を
一般公開し始めて、今年は64回目。

番組では、その宝物と同じものを
現在の職人が再現することに挑戦していたが
…なかなか思い通りにいかない。

こういう例は、あらゆる分野にあるよね。

はたして人類は本当に進歩しているのか？
…と、いつも疑問に思う。

確実に言えるのは…
道具は進歩しているけれど、
人間は進歩していない。
…ということ。

逆に道具が進歩した分、
人間は退化したと言っていいのかもしれない。

さて、「正倉院展」は、
本当は一度限りの特別な展覧会だったという。

戦時中に避難させていた宝物を、
戦後、正倉院に戻すことになった時のこと。

どうせなら一般の人にも見てもらったから戻そう
…ということになって展覧会を開いたら、
これが予想以上に好評だった。

じゃあ、今年も…。また、次の年も…。
…と回を重ねて64回を迎えたという話。

1200年前の人たちが作ったものを観て、
我々は何故、感激するのか？

人はいつも何かを「確かめたい」と願ってる。

だから…人生、日々更新。