コンプレックス【complex】
[1] 劣等感。 [2]〔専門〕 心 精神分析の用語。
強い感情やこだわりをもつ内容で、ふだんは意識下に抑圧されているもの。
心のしこり。観念複合(体)。
出典:Yahoo!辞書
貴方のコンプレックスは何ですか?
…と尋ねられて、
即答できるとしたら、そんなのは
コンプレックスとは言えないんじゃないかと思う。
即答できるのは、
せいぜい「気になるところ」くらいのもので、
コンプレックスともなれば、
その気になる度合いが強すぎて、
自分の生活…、あるいは性格にまで
何かしらの影響を及ぼしてしまうもの、だろう。
さて、そもそもコンプレックスとは何か?
…と定番の辞書を紐解けば「劣等感」と出ている。
それでは「劣等感」とは何か?
さらに紐解けば…
自分が他人より劣っているという感情。
インフェリオリティーコンプレックス。
類語辞典には…
敗北感。下位感。引け目。僻(ひが)み。コンプレックス。
…とある。
いずれにせよ、他人と自分の何かを比べ、
劣っている部分がコンプレックスとなるわけだが…、
他人のことはよく見えても、
実は自分のことはなかなか見えないもの。
概念的な話ではなく、
単純に自分の背中など、自分で直視できるのは、
中国雑伎団の少女くらいのもんだろう。
このことから考えてみると、
自分に見えている自分の部分しか
コンプレックスになり得ない…と言える。
顔のホクロは気になっても、
自分ではなかなか見えない背中のホクロは
気になりようもない。
本当は他人の目から見れば、
背中のホクロの方が気になる存在であっても、ね。
たとえ誰かに何かをされなくても
自分で自分の首を絞める…
大方それが
コンプレックスといわれるものの正体に違いない。
※明日に続く…