Episode No.4001(20110620)[信条]Creed

簡単に“できない”なんて言うな
You must not easily say, "you can never do it"
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用事を頼まれた時、反射的にしかめっ面をして
「え?っ」と声にならないような声を出し、
それでも頼むのをやめてくれないと知るや
「できません」と二つ返事で言ってしまう人。
…そういう人には二度と用事など頼みたくはないよ、ね。

そりゃあ誰でも、それなりに忙しいから、
すぐにできることとできないことはある。

だけど、速攻で断るというのはつまり
やりたくないことなんだよな。

断られた相手は、
その人にとって自分の優先順位が低いことに
まず淋しさを覚えるだろう。

どんなに忙しい時でも、相手が誰であっても
自分に声をかけてくれたことに、まず感謝する必要がある。

「今、忙しいからできません」
…と言うのと
「今かかってることが終わったら、お引き受けできます」
…と言うのは
同じ意味だが、相手に伝わるニュアンスは大きく違う。

断り方がへただと人の気分を害すだけでなく、
自分のチャンスもどんどん失っていってしまう。
まるで何を食べようか迷っているうちに、
回転寿司がもう手の届かないところに行ってしまうように。

たとえ時間があっても自分にその能力がないから
断らざるを得ない時でも言い様はある。

「私にはできません」と言うのではなく、
「こういう風にしていただければできます」
…と条件をつければいいのだ。

まるで、一休さんが屏風の虎を捕まえてみろと言われて、
「それじゃあ、虎をこちらに追い立ててください」
…と言ったトンチのような話だが、
仮に殺人を頼まれたって…
「警察に相談したうえでよければ」と言ってやれ。

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