急激に肉体が成長することによって、
心と体のバランスがとりづらくなる思春期の頃。
一方…40代も後半になってくると、
急激に肉体が衰えはじめ、
やはり心と体のバランスがとりづらくなる。
一般的には更年期などとも呼ばれているが、
私はあえて第二思春期と呼びたい。
衰えを止めることはできないけれど、
進む早さを送らせることはできるし、
どうせなら楽しみながら年をとってやろう
…と思って、
何かをはじめる人にとっては第二思春期なのだ。
何かをはじめる…といっても、
新しいことをやりはじめるのは辛い年頃になってる。
物忘れはするし、老眼にはなってくるし、
慣れないことをするのは実に億劫なものだ。
ましてや思春期のように恋などできないから、
昔とった何とやら…で、
絵を描き始めてみたり、楽器をいじってみたり、してね。
蘇る記憶が日常の鬱積した思いとブレンドされて、
ようやくバランスのいい日常を取り戻されてくれる。
バランスを崩してる…と感じたら、
止まってしまっては絶対にダメだと思う。
ヘタに踏ん張ろうとしても最後に転けちゃう。
ヤジロベエの重りが片方だけ重くなり過ぎたら、
もう片方に重りを足さないと真っ直ぐ立てないだろ？
重くなってしまったほうの重りを
軽くすることができればいいようなものだけど…
その方法が使えるのは若いうちだけ。
何か理由があって
長い年月のうちについてしまったモノを
そう簡単に解き放つことができるくらいなら
最初からバランスが崩れることなどないだろう。
脂肪がいきなり落ちないのと同じだよ。
そう考えてみると…
若い時にいろんなことに挑戦して来なかった人は
…年をとってから辛いね。
結局、生きてる間というのは、
常に新しい時間と向き合わなければならないわけで、
新しいことからは決して逃げ切れないんだな。
