アバタもエクボと言うけれど、
好きなものほど
偏った見方をしている気がするな。
昔、吉永小百合はトイレに行かない
…という伝説があったらしいが、
何かもう盲目的に自分勝手に信じ込んた
虚像を愛するようなところが人間にはある。
愛することは信じることに通じる。
そして、信ずるものに人は容易に騙される。
最も…
騙されることが100%不幸とも限らないとは思う。
一方、嫌いなものについては
案外、徹底的に調べ上げ、研究してたりする。
好きなものほど知らない。
…から、好きでいられるのか?
嫌いなものほど詳しい。
…故に、嫌いになってしまうのか?
そう考えると、
好き・嫌いというのは感性の問題ではなく、
実は距離感の問題なのかもしれないと思う。
顔見知り程度の人が
自分に黙って美味しいものを食べたって
「よかったね」で済むけど、
非常に近しいと思っている人が同じことをしたら
「どうして誘ってくれなかったのか」と
怒りたい気持ちになるでしょ。
大恋愛の末結ばれた夫婦だって、
四六時中一緒にいたら相手の見方は変わってくる。
よく、結婚前は両目で相手を見て、
結婚したら片目で見るように…なんて言うよね。
隣の芝が青く見えるのも、そうかな。
近づいて見過ぎると
細かな汚れもたいそうな汚れに思えてくる。
ちょうどいい距離感を保つには…
相手の位置もさることながら
自分がどの位置にいるのか、
それを客観的に捉える能力がまずないと
バランス感覚も発揮できないかもな。