Episode No.3941(20110411)
SAKURA
Cherry tree.
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まったくというやつは、
春になると、
突如として目の前に現れるような気がする。

こんなところにも、
あんなところにも桜の木があったなんて、
普段はちっとも気がつかないでいたのに…
或る日、火がついたように咲き乱れては我々の目を奪う。

花見といえば言うまでもなく桜だが、
もともとは中国から来た習慣で
最初は梅が中心だったらしい。

中国人は強烈な梅の色と香りを楽しんだ。
が、日本においては、やがて
色合いも控えめな桜が好まれるようになり今日に至った。

騎士道は薔薇を称えるが、武士道では桜を称える。

日本人は桜の花というより、桜の性格が好きなのだ。

普段は極めて控えめだが、
いざとなれば狂おしいくらいのエネルギーを発し、
そして潔い散り際を見せる。

それが、日本人が元来持つ美意識だ。

夏になると蝉の声にも同じようなものを感じる。
桜の花も蝉の声も毎年繰り返されているようでいて…
実際には毎年違う新しい命を見せている。

新しい命が生まれ続けることに生命の強さを感じる。

繰り返し続けることが何より強い。
だから強くなりたければ…続けなければならない。

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