計画停電スケジュール

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Episode No.3929(20110328)
別れの薔薇
The flower language of the rose.
(C)digitake.com

思えば…
盟友の命日が近づいてきたのに際して、
死についてあらためて考えてみようと思った。

そして、そんな一週間の終わり、
まさに盟友の命日のその日に
東日本大震災がおきてしまった。

次々と映し出される
現実のものとは思えない惨状…
そして百単位で増えていく犠牲者の数。

嫌がおうにも日本中、いや世界中が
生と死の狭間を見せつけられた。

震災から二週間…
身近なところへも死はやってきた。

叔父が亡くなった。享年74歳。

親族が集まった。
みんなで叔父に別れを告げた。

しかし…
そんな悲しい光景でさえ、
こうして落ち着いて葬儀を営めることすら
幸せに、そして贅沢に感じる張り詰めた空気が
古く趣のあるチャペルに流れていた。

遺された叔母が、
何度も叔父の名前を呼んだ。

叔母は叔父より、はるかに年上だ。

別れの悲しみは深いけれど…
あの年になって、
こうしてまるで十代の恋人たちのように
名前を叫ぶことができるのは、
すごく幸せに見えた。

いつも2人一緒にいた叔父と叔母。
葬儀の最中、
叔母は何度も泣き崩れそうになった。

…でも、強かった。

あの年まで生きている人は、
やっぱり、みな強い。

体力であれ、知力であれ、
あるいは鈍感力かもしれないけれど、
何か人一倍強いものをもっているから、
あの年齢まで元気でいられるのだと思う。

人生が修行の場だとするなら、
そうして人一倍の力を蓄えるまでは、
なかなかどうして
召されることはも許されない。

叔母の希望により、
叔父の棺は真っ赤な薔薇で埋め尽くされた。

薔薇の花言葉を調べてみた。
そこには“愛情”の二文字があった。

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