かの一休さんは晩年、
人々が正月のお祭り気分でいる時に、
わざわざシャレコウベを見せて歩き、
浮かれた気分を
引き締めて回ったというけれど…。
そういう天の邪鬼なジジイは、
さぞかし嫌われるだろうなぁ〜。
しかし、自分はまず、
そういうジジイになるような気がするし、
そういうジジイの方が元気だと思う。
人の価値観というのは何も
好きなものだけを差すわけではない。
嫌いなものこそ価値観を
より大きく反映しているだろう。
一休は酒呑みだったというから、
何も人が酒を呑んでいるから
注意をして回ったというわけではなく…
みんなが同じことをしているから、
そこに釘を刺して回ったんじゃなかろうか?
だから、みんなが深刻な顔をして
何かを考え込んでいたら、
シャレコウベの代わりに一升瓶でも下げて、
そんな顔をしてたって、なるようにしかならん
…と酒をふるまっていたんじゃないかな。
ようするに、みんなと同じが嫌だし、
みんな同じじゃ、つまらなかったんだろう。
さて正月気分も三が日まで。
今日が「月曜日」であることを確認しないと、ね。