Episode No.3823(20101124):
急がば繰り返せ
コミュニケーションは質より量
…という話を何度かしているけれど、
これって、
マルクスの質量転換の理論にも
通じるところがあるようだ。
共産主義に興味はないが、
主義主張を超えた
万物の真理には興味がある。
読書家としても知られる
エジソンの枕元には…
「武士道」のほかに、
マルクスの本もあったらしいから、
私も共産主義は信じないけれど、
エジソンは信じることにしよう。
さて、質量転換の理論とは何か?
簡単に言えば、
量を増すと、質も変わるということ。
例えば砂糖の山があって…
少しずつ使っていくと、山じゃなくなるよね。
「山」という「質」が変化して、
残っているのは、
「山」じゃなくて、ただの砂糖になるわけだ。
人とのかかわりも同じで…
最初にばったり会った時には「赤の他人」。
何度か繰り返し会っていると「顔見知り」。
言葉を交わすようになると「知人」になり、
共通の目的で動くようになると「友達」になる。
それが繰り返されれば「親友」や「恋人」になったり、ね。
エジソンが質量転換の理論を受け入れたのは、
いかに失敗を繰り返しても、
必ず求めていたものに
質を変化させることができると信じたかったから。
だから成功するまで何万回も実験を繰り返した。
或る日、目の前に理想の相手が現れて、
いきなり恋人になってくれるなんてことは
…あり得ないよな。
質は求めるものじゃない。
自分で育てるものだろう。
服や靴だって馴染むには時間がかかる。
いつも新しい靴にはきかえていたら、
靴擦ればっかりできちゃうよ。
参考文献「天才エジソンの秘密」ヘンリー幸田=著/講談社=刊
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