Episode No.3676(20100607)
働き蟻の夢と現実

汗ばむ季節となってきた。

街へ出れば、
ミニスカート姿が眩しい女性に
遭遇する機会も少なくない。

どうせ歩くなら、
そんな女の子の後ろを歩いた方が
得だ…などとスケベ心を弾ませてみても、
女の子のペースより
自分のペースで歩いている方が、はるかに楽で
…気がつけば、とうに追い越しちゃってる。

通りすがりにチラリと女の子の顔を見て…
バックシャンであったことを知るやいなや
ああ、見なければよかった。
…なんて感じてしまうのが男の現実の見方。

知りたいことに向かって頑張っている時が、
実は一番幸せな時で…
知りたかったことは、
知らなければよかったこと、だったりする。

映画監督の鈴木清順氏は
夢叶わぬが故、夢失わず
…と、かつてCMで言っていた。

「今」はつねに「課程」である。
「課程」が楽しいというのは
「今」が一番幸せだということで
…それに越したことはない。

夢を掴むことではなく、追うこと自体が、
夢の効用なのかもしれないな。
…少なくとも「働き蟻」には、ね。


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