「君と出逢えて、自分を変えてみたくなった」

映画『クレイジー・ハート』の予告編で観た一場面。
文無しのシンガー・ソングライターが、
新しい愛をつかんで再起にかける…ような話だと思う。

予告編も映画館ではなく、
ネットで観るのが当たり前になってしまったな。

誰もが「愛は大切」だと言う。

では、いったい何のために愛が大切なのか…？

実際のところは、
愛が大切、なんじゃなくて、
特定の誰かや、周囲の人たち、あるいは世間に
無条件に愛されたいだけだったりするよ、ね。

しかし、それは…
「情けは人の為ならず」という諺の意味を
本来の
「情けを人にかけておけば、
　巡り巡って自分によい報いが来るということ」
…ではなく、
「本人の自立のために情をかけることは良くない」
…と誤った理解をされていることのが多いように、
愛が大切なのは、
愛することによって、
自分を変えていけることこそが大切なんだろう。

本気で守りたい者がいれば強くなれる。
強くなるためには、
今の情けない自分をいさめなければならない。

自分を変えるつもりもないのに、
愛ばかり求めるのは…
返せるあてもないのに
借金を申し込んでいるようなもので
…まっとうなところから金は貸してもらえない。

歩けなかった赤ん坊が、
歩くために必至に頑張って…
その結果、周囲から拍手を送られた。
そうした成長に向けた勇気を思い出させてくれるのが
…本当の愛じゃないかな？

仕事で大切なことを忘れるのは
…仕事を愛していない証拠だろう。

とても仕事なんて愛せない
…と言っているうちは、素人だよ。

…と、まあ話はまとまったけれど、
予告編を観ただけで
映画を観たつもりになってしまうのは
…いかん、な。