七欲の最終日は名誉欲と睡眠欲。
一項目ずつ語りたかったけど、
週の区切りだからまとめて語っちゃおう。
名誉欲は…あるなぁ。
有名になりたいとは思わないけど、
一目置かれたいとは思っている。
そして、そのために何をすべきかを
いつも考えている。
ただ声が大きいとか、
意見をたくさん言っただけではダメで、
相手の記憶に残る何かをしなければならない。
それも、いい記憶に。
何が名誉といって、
他人の記憶に残ることほど名誉なことはないよ、ね。
そういう意味では
名誉欲の根源にあるのは、
死を恐れる気持ちだとも感じる。
自分という存在が消えてなくなるのが怖いんだ。
一方で睡眠欲は、
結果として自分の気配を消してしまうこと。
これもあるなぁ…。
七欲のうちで今一番あるのが睡眠欲かもしれない。
七欲のうち、睡眠だけは
誰とも共有できない欲望だ。
どんなに親しい間柄にあっても、
寝ながら同じ夢をみることはできないし、
たとえどんなに楽しい夢も
他人にみせることはできない。
少々こじつけになってしまうけれど…
夢の中に出てくるくらい記憶に残っていれば
名誉欲は満たされるかもな。
欲について、いろいろ考えてみたけれど、
人が一番満たされたいのは、
苦しいながらも生きている自分の価値を
誰かに認められたいという思いでしょ。
その思いを満たすために、
食って寝て生き続け…
金や権力、名誉に固執したり、
珍しい物を手に入れて自慢することで、
他人に自分をアピールする。
欲というのは、その思いを
手っ取り早くモノにしようという
方向性を示したものなのかもしれない。
だから…
淋しい人ほど欲深く
…欲を掻くほど虚しさが残る。