Episode No.3618(20100331)
安直時代

車を点検に出してるんで、今週は原付通勤
少しずつ暖かくなってきたとはいえ、
朝晩は冷え込むし…花粉症には少々つらい。

車は別に車検というわけではないんだけれど、
タコメーターは廻らないし、ラジオの電源も入らない。
水たまりを走っただけで
ベルトはキュルキュル鳴き出す始末。
…ようするに、あちこちガタが来てる。

少し前にセルが突然まわらなくなる
…というアクシデントもあったので、
少し暖かくなったら、整備に預けて
徹底的に診てもらおうと考えていた。

整備に出しに行ったディーラーでは露骨に嫌な顔をされた。

改造車だから…
でも、そんな露骨に嫌がることもないじゃん。
気に入ってそのメーカーの車に乗ってるんだからさ。

長く乗ってもらうより、
新車を買ってくれる方が嬉しい?

しかし、ね。
そういう態度だと、
そのメーカーの車を買う気にはなれないよなぁ。

車はもはや、贅沢品でも動産でもなく、
単なる消耗品に違いない。
それだけ普通に誰もが持っている。

だけど本当に、それだけのものになってしまったら、
…残るのは魅力的な車ではなく、安い車だけ。

結局、多くのメーカーは…
商品の価格だけでなく、
自分たちの価値まで下げてしまっているんじゃないか?

安くないと売れない…というのは
大多数のセールスの言い訳だけれど、
安くて放っておいても売れるなら
営業なんていらない。
それに、いいものなら
高くても売れるんだよ、どんな時代でも。

この間、話した楽器問屋でも
不景気のおかげで業界は冷え切っていが、
それでも名器は何ヶ月待ちだと言う。

そういったものを作り出すのが
メーカーの意地と信念ではないかと思う。

この間会ったディーラーのサービスマンは、
まるで中古車屋の営業みたいだった。

塾の先生に
学校の先生が教えを請う時代だから仕方なし、か。

まず、扱う人の質を上げないと…
いくら、いい商品を開発しても価値は上がらないな。


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