小学生が将来の夢を綴る作文が、
NHKラジオで紹介されていた。
或る少女は動物が好きなので、
ペットショップの店員になりたいのだが…
同時に建築にもすごく興味があって、
建築士にもなりたい、と言う。
それを聞いた友だちに、
じゃあ両方やればいいじゃん、と言われ、
自分で建築したペットショップを開くことを夢にした。
…確かに、それがいいじゃん、と思う。
そもそも決まった職業には、
年代による新陳代謝はあるものの、
今いる人たちでまかなえていれば、
新しい人材が入り込む隙などない。
そこに入り込むためには、
何か新しい要素を持ち込んで、
それを認められない限り、
居場所を与えてはもらえない。
これまでの人たちと同じことしかできないなら、
新人に頼むより、
経験を積んだ人に頼んだ方が確実だから、ね。
仕事先でこんな話も聞いた。
そこは老舗の楽器問屋で、
つい最近、
売り込みを受けて発売を開始したものがあるという。
それは…
譜面台にクリップで留めることができる
ドリンクホルダーやラッパのミュートホルダー。
ありそうでなかった
…と業界で絶賛されているらしいが、
製造しているのは、なんと自動車部品メーカー。
そこの代表者が趣味でラッパを吹いていて、
不便だからと自分の工場で作らせて、
勢い畑違いの楽器業界に売り込みを開始した
…というわけ。
夢を実現するために、
何かを拒絶することはない。
できることは何でもやって…
そこからふくらますことができる夢もある。