Episode No.3542(20100101)
今年の約束

今年の寅年は…
生涯4度目の「年男」だ。

12年前は何をしていたのか
…ちょっと思い起こしてみる。

36歳の頃…
すでに子供も2人いて、
その年の夏には、
日々更新を掲げてこのホームページを開始。
以来、今のところ1日も休んでいない。
…ということは、
このホームページも「年男」になるんだな。

最初の1年くらい…
このホームページでは
偉人の知られざるエピソード的な話ばかりしてた。

これを書き出したひとつのきっかけは、
自分が小さいながら
会社の社長になったこと。

このホームページは、
会社の設立のちょうど1年後からはじめている。

広告関係の原稿書きをしていた私は、
それまで先輩に添削を受けた原稿を
クライアントに提出していた。

しかし…
自分が会社の長になると、
もう添削してくれる人はいない。

最初の一年は会社運営の勝手もつかめず、
ただ必死で会社を運営していただけだが…
2年目となると少し考えた。

添削してくれる人がいなくなったからといって、
自分の書く原稿が完璧になったわけではない。
…もっと訓練を積まなければならない。

訓練は毎日しなければ意味がない。
ジョギングすらできない者が、
いきなりフルマラソンを完走できるはずもないのだ。

そこで始めたのが、この毎日更新という荒行。

まずは自分で読んだ本の話の
構成を大きく変えて、
コンパクトにアレンジしてみようと考えた。

まだブログという言葉もない頃の話だったから、
原稿を書く手間はもちろん、
毎日htmlから書き直さなければならない。
…実は、これは今でもそうなんだけど、ね。

最初は極力、自分の考えは排除して、
ただひたすら客観的に書いていた。
…が、だんだん本性が見えてくる。

そして12年が経った今では、
ほとんど自分の考えしか書いていない。

それはそれで…
自分の中のバランスを保つめには役立っているし、
自分を客観的に見る機会も得ている。

…しかし、やはり勉強が足りない。

少々ガタが来た踏み台に釘を打つべく、
今年はあらためて本をたくさん読もうと思う。

ただ、あまり意気込んでばかりいても
続かないことはわかっているので
…一度読んだ本を読み返すところからはじめたい。
それなら斜め読みでも理解は早いだろう。

今の感覚で新しい何かが見つかると思うし…
大切な話は、
何度読んでも、何度書いてもいいと思う。

…まるで写経だな。

早速、子供向けの伝記を読み直し始めた。
最初の一冊は…アンデルセン

すると…
アンデルセンとシェイクスピア
結構似ていることに気づく。

その本を読んだ後に、
また新しく知ったことがあるから、
昔知ったつもりでいたことも、
さらに別な角度から見ることができ、
より理解を深められるんだろうな。

人間に対する理解は、かように変化してくるもの。

むろん…
偉人伝に登場する人たちばかりでなく、
日常的に接してする人たちも同じ。
逆に自分だって、そう捉えられているだろう。

さて…
アンデルセンとシェイクスピアは、
いったい何処が似ているというのか?

ほかにも同じような見方をしてみると、
わかってくることがあるな。

…こういう
酒の肴になるように楽しい勉強を、
今年はあらためて、もっとしてみよう。

うん、約束する


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