松下幸之助の本も読み終わらぬうちに、
同じPHP新書で出ている
本田宗一郎の本を買った。
松下幸之助にしても、
本田宗一郎にしても、
関連本は、もう何冊も持っているし、
似たような内容も多いのだが…
それでも新しい発見があるのは、
編者の知恵以上に、
やはり人生の濃さがあるからだろう。
ただ、細かなエピソードまで読めば読むほど、
その偉大さと同時に、
やっぱり松下幸之助も本田宗一郎も、
普通の人と変わらぬところが多いことにも気づき
…ちょっと安心したりもする。
そもそも偉人伝というのは、
その人が歴史に遺した
大きな功績から描かれるものだが…
功績だけを読んでも、
まったくもって雲の上の話で
実際のところピンとは来ない。
その功績に至る
さまざまな失敗談を読んではじめて、
自分の日常にも相通じるヒントが得られると思う。
実業家の功績や
芸術家の作品だけを見て
批評めいたことを言っていたのでは
…暇つぶしにはなっても血肉にはできない。