たいていの仕事は「常識」さえあれば、
こなすことができると思う。
普通は「その仕事における常識」がないと、
とうていできないものだと考えがちだが、
それは「初心者」だから仕方がないという
自分に対する言い訳で…
まず必要なのは「世間的な常識」なんだと思う。
カタログを見た客が何か質問してくる。
質問された内容は
カタログに買いてあるにもかかわらず、だ。
対応を求められた者は
カタログに記載されている以上のことを
説明しなければならないけど、
そこまでよくわかっていない…と焦る。
ここに大きな勘違いがある。
すべての客が
カタログに書かれていないことを
質問してくるという…というのは、
自分に知識がないという自信のなさからくる
想像による恐れに過ぎない。
客はあくまでもカタログを「見た」だけで
決して「読んで」はいないんだ。
たとえカタログをもらっても、
そこに人がいれば
「読む」より「聞く」方が楽だから「読まずに聞く」。
あるいは「読むのが面倒だから」
聞いているだけの話。
つまり…対応する者は、
カタログに記載されている内容を話せば、
客の要望には応えられるということになる。
それでもなお突っ込んだ質問があれば、
詳しい者に変わります、と切り返せばいい。
自分が客の立場だったらどうか
…という「世間の常識」さえ忘れなければ、
まず困ることはない。
ある仕事に就くと、
その仕事に対し、どうしても近目になって考えがち。
しかし、初めて話す人とは、
ニュートラルな状態で望まないと、
相手の真の要望は
読み取れなくなってしまうものだろう。