ちょうど晩飯時に
教育テレビ「私のこだわり人物伝」に遭遇する。
取り上げられていたのは
インド建国の父、ガンディー。
ガンジー、じゃなくてガンディーと表現されてた。
今、インドでは久しぶりに
空前のガンディー・ブームが起こっているという。
社会主義的な経済に限界が見え始め、
市場開放に踏み切ったインドは
確かに豊かになったが・・・
先進国がそうであるように、
格差社会を生み、自殺者が増加してしまった。
そうした消費経済に対する反省が
若者を中心にガンディー思想に
目覚めさせているのだという。
ブームのひとつのきっかけになったのは、
インドで大ヒットしたコメディ映画。
ヤクザな男に、
或る日、ガンディーの霊が舞い降りて、
男は人生相談をはじめる。
そこでガンディーならどうするかを説き、
人々を救っていくという物語。
自分の中に最初からある
ガンディー的なものに男が気づいた時、
男にガンディーは見えなくなるというのが
ラスト・シーンらしい。
聖地巡礼もブームになっているそうだが・・・
この点について
解説していた北海道大学の准教授は、
ひとつの指摘をしていた。
聖地とは何処か?
現在のブームの中で多くの人たちは、
聖地ツアーのバスに乗り、
聖地にある豪華なホテルに宿泊している。
・・・が、本当の聖地とは
決して決められた場所にあるものではない。
自分の足で苦労して到達した場所こそが聖地。
確かにそうだ。
手抜きの楽な行動を
効率的だと言い換えてみたところで
・・・真理を知ることはできない。