Episode No.2877(20071109)
友だちの友だち

鳩山邦夫法務大臣が、
こともあろうに外国人記者クラブで
「友だちの友だちに
 アルカイダのメンバーがいる」
・・・と発言して物議をかもした。

TVタックルで大竹まこと氏は・・・
「それって警察官が
 友だちの友だちに泥棒かいますって
 言ってるのと同じだろう!」
・・・と言ってたけど、確かにそうだ。

酒場で誰かが
酒の肴に話すのと違って、
責任ある立場、それも公人が
半分得意顔でこんなことを言ったら
問題になるのは当然。

それを問題と感じないことが、
そもそも問題だろう。

しかし・・・
この話をスモールワールド
ネットワーク理論で考えてみると
・・・実は当たり前の話なのかもしれない。

世界に60億人いる人間の間・・・
自分と中の裏側の誰かが、
友だちの友だちでつながっている段階は
・・・わずか6段階だと言われている。

単純計算してみても・・・
1人に50人の知り合いがいたとしたら、
その50人にも50人すづ知り合いがいて
・・・とネズミ算式に計算すると、
6段階目には156億2,500万人に達する。

たとえ50人の知り合いに
重複があったとしても
全人類の2.6倍の人数に達してしまうのだ。

ちなみに・・・
まったくつながりのない確立は
・・・10億分の1だという。

先日、仕事の関係で初めて会った人は
・・・やっぱり知人の知人だった。

私の世界が狭いのか、
それともやっぱり地球が狭いのか?

ひょっとしたら・・・
私の友だちの友だちの、
そのまた友だちの友だちくらいに
アルカイダがいるかもしれない。

参考「複雑な世界、単純な法則」マーク・ブキャナン=著 阪本 芳久=訳 草思社=刊