Episode No.2538(20061010):
1,000人の声
先日・・・
安倍内閣の顔ぶれが決まった時に
新聞の一面では、その顔ぶれと、
そのことに対する緊急世論調査結果が載っていた。
今、あることを企んでいる私としては
興味があったのは内閣の顔ぶれより、
むしろ世論調査の方法。
二面の片隅に、その具体的な方法が説明されていた。
任意に抽出した全国1,000名に対する
電話によるアンケート調査とある。
緊急だから1,000人しかできないかったのか?
・・・そうではない。
この手の調査の対象人数は、たいてい1,000人程度。
つまり・・・
1,000人に聞いた回答の割合は、
そのまま全体の声と符号することが
統計上わかっているから。
ようするに、
1,000人でも1万人でも
結果のパーセンテージは大きくは変わらないのだ。
ただし・・・
対象の地域を絞ってしまうと
偏った結果が出てしまうかも知れない。
だって、1,000人なのてのは
ちょっと大きな工場で働く人の人数だから、ね。
その工事でだけアンケートした結果は、
国民の声に間違いはないが
少なくとも全国の声とは言えない。
電話アンケートの場合・・・
任意に抽出する方法は、
番号の下何ケタかが同じ人を選択する。
100万人の電話帳リストから
1,000人を抽出しようと思ったら、
下3ケタが同じ番号の人をセレクトすればいい。
ちなみに・・・
今、NTTの電話帳に番号を載せている個人は
全国で約2万5,000世帯で全世帯数の51%くらい。
二世帯で電話が1台というところもあれば、
最近では携帯しか持っていない人もいるだろう。
それでも半分以上の世帯は電話帳に記載されている。
平日、家庭の電話に出る人には主婦が多いだろうけど、
土日ならダンナさんの声も増える。
最も・・・
選挙権もあるうえ、
家庭のサイフを握っているのは主婦だから、
・・・やっぱり一番影響力のある声なのかもしれない。