Episode No.2537(20061009)
ガイドライン

昔ここにも書いた話だけど・・・
こんな例え話がある。

プールがあって、
そこに入りたい子供たちがたくさんいる。
管理者側としては
勝手に入って事故でもあるといけないと思い、
プールの塀を高くする。

しかし、管理者側にとって
本当にやらなければならないのは、
塀を作る業者との打ち合わせではなくて、
子供たちに危険のない泳ぎ方を教えることだ。

塀を高くしたら、きっと
おぼれる以前に、
その塀を越えようとして落ちてケガする奴が出る。

つい最近、この例え話をある人にして関心された。
その相手とは超大手ポータルサイト・Yの社員。
・・・Yと書いたら言ってるも同然か。

オークションのルールについて
時折長電話で話す相手なんだけど・・・
ご承知の通り、
いろいろと新聞沙汰になる問題もあって
・・・規制強化に乗り出している。

むろん責任の負えないことについて
規制や禁止をすることは必要だと思うけど・・・
一方で野放しにしているものもあったりと、
まだまだ対策は後追い。

とりあえず禁止しちゃえ、というのも
対策のひとつに違いないが、
あたのりにグレーゾーンが多いと
結局はやったもん勝ちになってしまい
企業の信頼感は薄れる。

規則だからダメです。
・・・では客は納得してくれない。

そんな規則は、おたくの社内の問題だろ
・・・と言われるのがオチ。

客への対応の基本は・・・
こういうやり方なら大丈夫です
・・・と確固たるガイドラインに基づいて、
それを押しつけるのではなく、その方向に導くことだ。

・・・とはいえ、
法律が完璧でないように、
どんなガイドラインがあったって
・・・完璧じゃない。

ガイドラインがないから仕事ができない
・・・なんて言ってたら
自分の仕事はなくなっちゃう。

だから人間が必要なんだから、ね。

プールに塀を作る予算もなく、
自分ひとりでは、せいぜい3人くらいの子供相手に
泳ぎを教えるのが精一杯。
・・・それでも、いいじゃない?
それじゃ意味がないなんて言ってないで、
ちゃんと泳げる子供を3人育てられたら、
後に続く30人もそれに習って
キチンと練習したい方が早く泳げると思うよ。